バス釣りを始めるならまずはブラックバスの生態や行動パターン等を知ることが大切です。
ブラックバスの生態を知れば知るほど釣れる確率が増すからです。
例えば海釣りでは常識ですが、
潮の動いている時間帯は魚が良く釣れる。
反対に潮の流れがほとんど停止する満潮・干潮には、魚があまり釣れません。
理由:潮の流れは魚に「酸素とエサであるプラクトンを運ぶ」働きをしているからです。
これを知らずに、せっせと竿を出しても釣れないのです。
知っているのと知らないのとでは雲泥の差なのです。
ブラックバスも同じです。淡水に潮の流れはありませんが、生態を知ることは大切です。
*ブラックバスは何を食べているのか。
*普段浅瀬にいるのか。深場にいるのか。
*普段群れているのか。単独行動なのか。 etc
それではブラックバスの生態や行動パターンを知って、釣果アップを目指しましょう!
この記事を読んでほしい方
■これからバス釣りを始めてみたいと思っている方
■バス釣り初心者で今まであまり釣れてない方
■ブラックバスの生態を知りたい方
知っておきたいブラックバスの生態
生物にはそれぞれに「生態」があります。もちろんブラックバスにも生態があります。
釣りに絞っていうと、狙う魚の生態を知ることで、釣果が上がる可能性があるということです。
分かりやすく言うと「ブラックバスを知る」ということです。
相手をよく知ることで、戦いなら ”勝つ” ことができるからです。
ブラックバスの生態を理解して釣果をあげましょう!
次はブラックバスの生態です。
- ブラックバスは色を判別できるのか?
- ブラックバスは振動には敏感らしい
- ブラックバスの縄張り意識はあるのか?
- ブラックバスの本能。反射行動とは
- ブラックバスの行動にパターンはあるのか
それでは詳しく見ていきましょう。
ブラックバスは色を判別できるのか?
色々と調べますとブラックバスはある程度色を判別できるようです。
釣具屋さんに行くと様々なルアーが置いていますが、同じものでも色違いが数種類あります。
このことからも分かるようにブラックバスは色を判別する可能性が高いと言えます。
ではブラックバスが色を判別できることが、釣りとどの様に関係してくるのでしょうか?
あるルアーでつりをしていると釣れない時があります。
その時アングラーは(釣り人)はおおかた、別のルアーに変えるか、同じものでも色違いを使うかになります。
特にソフトルアーのワームなどは(主にゴムできたルアーのこと)色を変えるとその効果がすぐ現れたりする場合があります。
「今日は水が濁っているから茶色のワームは水の色に溶け込んで見にくいから、目立ちやすいピンク色のワームを使おう」的なことになります。
結構このようなパターンで釣れることがありますので試してください。
ブラックバスは振動には敏感らしい
特にハードルアー(主にプラスティックや金属でできた魚の形をした固いルアー)の説明書きを読んでいると「音がなる」・「振動がする」等、音・振動に対することが記載されているルアーがあります。
これはブラックバスが音や振動に敏感に反応するからだと言われています。
ブラックバスには音や振動に反応する機関「側線」というものが存在(人間の耳の様な機関)しているからです。
実際どれ位離れたところから聞いているのかは定かではありませんが、音や振動に反応し、ルアーに食いついてきます。
しかし反面アングラー(釣り人)が釣り場に近づくときに、不用意に大きな足音等を立てて行くと、手前にいたバスは蜘蛛の子を散らすようにその場から離れてしまいます。
音や振動に敏感ということはこちらも注意が必要です。
釣り場に入る時は静かに入いりましょう。
ブラックバスの縄張り意識はあるのか?
様々な動物には縄張りがあるように、ブラックバスにも縄張り意識があるようです。
特にその意識が強くみられるのは3月から4月にかけてのスポーニング時期。(産卵時期)
バス用語ではその産卵場所を「ネスト」呼びます。ブラックバスはオスが卵を守るようで、ネストに近づくと攻撃する習性があります。
特に縄張り意識が強い時期になります。
余談ですがバス釣りには「ネスト釣り」があります。
この釣り方はバスの縄張り意識を利用した釣り方です。
わざとネスト(産卵場所)にルアー近づけて攻撃してきたバスを釣るというもの。
この釣り方には賛否両論がありますが、私個人的には致しません。
皆様も自分の意見を持ち行動して下さい。
ブラックバスの本能。反射行動とは
ブラックバスの本能に「反射行動」があります。
通常バスは空腹時や縄張りを荒らされた時などにエサを食べたり、攻撃したりしますが、この反射行動は別物です。
例えば満腹なブラックバスは基本空腹にならないとエサに食いつきません。
ただ、突然目の前に何かしら物体が近づくと、ついそれに反応してしまう本能があり、食いついてしまいます。
それを「リアクションバイト」と言います。(反射的に食いつく)
ここではブラックバスが本能的にそして反射的にルアーに食いつく習性があることをご理解頂ければ幸いです。
ブラックバスの行動にパターンはあるのか
ブラックバスは基本群れで行動しており、大きなバスほど群れる数が少なく、小さなバスほど数が多い傾向にあります。
また普段は比較的深い場所を住み家にしており、その場所を「サンクチュアリ」と呼びます。
直訳すると「聖域」という意味ですが、ブラックバスにとっては居心地のいい住み家となります。
しかしバスもおなかが空くので1日中サンクチュアリにいるわけにもいかず、
空腹を満たすために、ベイト(エサ)を探しに浅い場所に向かうのです。
この時の移動が、規則正しく行うそうです。意外ですね。
この規則正しい移動を「マイグレーション」と言います。
この言葉自体はバス釣りにあまり関係ありませんが、このバスの行動は知識として重要です。
サンクチュアリ(居心地のいい住み家)から浅い場所(エサ場)まではできるだけ障害物付近を通って移動し、ある程度浅い場所まで来たら、群れを解いてそれぞれがそれぞれの場所に向かいエサを確保します。
それぞれの場所というのが、立木であったり、ウイード(水草)であったり、岩の影に隠れたりするのです。これがブラックバスの行動パターンと言えるでしょう。
またこのことから、ブラックバスを効率よく釣ろうと思うと、全く何もない場所よりも、立木やウィード(水草)等の障害物があるところの方が釣れる確率が上がるということです。
それでは次にブラックバスは何を食べて生きているのでしょうか?興味が湧くところです。
ブラックバスは何を食べる?
ブラックバスは一体何を食べているのでしょうか? プランクトン? 藻?
いや、ブラックバスは超肉食です。「えっ、そんな動物も食べるの!」と、びっくりするような動物も食べます。
次はブラックバスが食べるものです。
- 魚類
- 昆虫類
- 甲殻類
- 小動物
では順に見ていきましょう。
魚類
魚なら主に「ブラックバス・あゆ・ウグイ・オイカワ・ブルーギル・わかさぎ・ボラ等その他の小魚」
ブラックバスは自分より小さなブラックバスも捕食対象です。驚きです。
たまに生きているブルーギルやウグイ等を(15cm位まで)針に付けて釣りをする。
「泳がせ釣り」をするのですが、正直よく釣れます。
ウグイに針を付けて泳がしていると、何処ともなく40cm以上のバスが現れ、捕食してくれます。
それ位ブラックバスは ”肉食系” ですね。
でも魚だけではありません。昆虫も捕食対象なのです。
昆虫類
昆虫なら主に「水生昆虫・セミ・くも・ハエ・その他」を捕食します。
特に夏場ですが、大きな木の枝が、湖や池の上に被さっている状態のフィールドの下には、
高確率でバスはいます。
セミや他の虫が枝や葉から水面に落ちる場合があるからです。
セミなどが水面に落ちると、水面でバタバタするので、正にトップウォーター(ルアー)ですね。
昆虫以外には水の中に住んでいる「甲殻類」も好物のようです。
甲殻類
甲殻類なら主に「エビ(川・沼)・ザリガニ・サワガニ・その他」
ご紹介している甲殻類のソフトルアー「エビ・ザリガニ・カニ」は沢山ありますね。
もちろん良く釣れます。私のイメージですが、6月頃~9月頃まではザリガニのルアーは
割と良く釣れます。
これ位かと思いきや、小動物も捕食対象です。
小動物
小動物なら主に「カエル・カモなどのヒナ・ネズミ・その他」
私は1度だけ水面を泳いでいるコガモが、ビックバスに捕食された瞬間を見たことがあります。
もの凄い迫力です。釣りをしていると遭遇すると思うのですが、大きな鯉が水面で跳ねて、
大きな音がする。その2倍くらいの音でしたね。
それまでは知識としては知っていたのですが、実際に見ると「バスって何でも食べるんだな」と素直に思いました。
ここに記載されているのは一例ですが、色々と捕食するようです。
それだけ食事に対しては貪欲なので、様々なルアーにも反応するのでしょう。
それではブラックバスの生まれ故郷について見てみましょう。
私が釣りをしていて感じたブラックバスの行動
今までブラックバスの習性に関してお伝えしましたが、この章では私が実際に釣りをしていて感じたブラックバスの行動についてまとめてみました。
- 小さいバスは積極的に食らいついてくる
- 30cm~50cm程度の見えバスは中々食らいついてこない場合が多い
- 真夏のダム湖等は木陰があれば浅いところにもいる確率が高い
順に見ていきましょう。
小さいバスは積極的に食らいついてくる
大きさで言うと20cm程度のバスは全くスレてないので、積極的にルアーを追ってくる傾向にあります。そして割と群れているパターンがあるので、もし見つけたらルアーを投げてみるのもいいでしょう。これはボウズ逃れ的なことですが…・
30cm~50cm程度の見えバスは中々食らいついてこない場合が多い
先程の小さいバスは食らいつくと言いましたが、逆に30cm~50cm程度の大きさの見えバスは、中々食らいついてくれないパターンが多いですね。
釣りをしていて、その姿を見ればワクワクして「釣るぞ!」と思いルアーを投入するのですが、消極的というか、警戒心が強いというべきでしょうか…。一旦ルアーを見てもプイっと反転してしまいます。
釣れない傾向ですね。
真夏のダム湖等は木陰があれば浅いところにもいる確率が高い
ダム湖の真夏の釣りでは、バスは日中水深の深いところにいるパターンが多いのですが、
割と浅瀬の木陰では10%~20%程度の確率でバスが潜んでいるのです。
何回もそれで美味しい思いをしています。ちなみにバス釣りの聖地「池原ダム」のことです。
専門家が調べたブラックバスの習性を知っておくと、とても参考になりますが、自分の経験も大きな武器になります。釣果があっても無くても「経験」が必ず役に立つことでしょう。
それでは次にブラックバスの生まれ故郷についてお伝えします。
ブラックバスの生まれ故郷は?
生態ではありませんが、ブラックバスの生まれ故郷を知っておいて損はしないでしょう。
ブラックバスは元々アメリカ原産の淡水魚です。
バスフィッシングはアメリカ発祥のルアーを使用したスポーツフィッシングです。
そのブラックバスは1925年に神奈川県芦ノ湖に放流されたそうです。
そして様々な理由から全国に散らばったとされます。
主な生息地は湖・ダム湖・野池・川などに生息し、淡水【たんすい】(塩分を含まない水)はもちろん、汽水域【きすいいき】(海水と淡水が混ざり合ったところ。海に流れ込む川付近)にも確認されています。
今のところ海には生息しないということです。しかしいつの日かブラックバスが海に生息する日が来るかもしれません。その時はまた新しい生態が追加されることでしょう。
「ブラックバスの生態を知ろう! 」まとめ
バスを釣ることは時には簡単。時には難しい。これが正直なところです。しかし何をするのも「相手が何者か?」を理解して行動すれば、対処する方法も自然と身についてきます。
文章で書くと何やら固い表現になりますが、バス釣りは楽しいものです。
特に自分が考えた通りに釣れると本当に嬉しいものです。
これからバス釣りを始めるならご参考にして下さい。
きっとお役に立てると思います。
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