バス釣りに欠かせないバイブレーションルアー
バイブレーションルアーは一言で表現すると、広いフィールド(場所)でバスがどこにいるかわからない時に、広範囲で探るルアーではないでしょうか?(サーチ(探す)ベイトルアーと言われています)
理由は遠くに飛ばせ、早いスピードで巻くことができるからです。ブラックバスにルアーを認識させるよりも「あれは何?」と驚かせたり、びっくりさせたりして食わす “リアクションバイト” で釣るルアーとされます。
この記事ではバイブレーションルアーの特長とおすすめをご紹介します。
この記事の内容と得られる情報
①バイブレーションルアーの特長がわかる
②バイブレーションルアーの使い方がわかる
③バイブレーションルアーのお勧めがわかる
バイブレーションルアーの特長
バイブレーションは飛距離とスピード重視。広範囲を効率よくサーチ(探す)するための機能が詰まっているルアーです。
次の特長があります。
- 水中で振動を発生させる能力「バイブレーション効果」
- 広範囲の水域をカバーできる「遠投性能」
- 様々な水中深度で使用可能な「レンジ操作」
- バイブレーションの大きな特長「ラトル音」
順に見ていきましょう。
水中で振動を発生させる能力「バイブレーション効果」
バイブレーションルアーは、水中で振動を発生させる能力があります。
この振動は、魚の側線感覚器官に影響を与え、魚が近くにいると感知できるため、魚を引き寄せるのに非常に効果的です。
広範囲の水域をカバーできる「遠投性能」
バイブレーションルアーは遠投が可能なため、広範囲の水域をカバーしやすく、
魚を見つけやすくなります。
また、リトリーブ(巻く)も同じ重さのルアーと比べても巻き抵抗が少なく速く巻けます。
見た目はクランクベイト等と違い、リップがありません。(リップレス)
リップが無い分空気抵抗が少なくコンパクトで重いのでよく飛ばすことができます。
遠くへ投げて巻くスピードが速いので、キャスト(投げる)回数が多くなり、サーチ(探す)には欠かせないルアーの一つと言えます。
様々な水中深度で使用可能な「レンジ操作」
バイブレーションルアーは水中で様々な深度で使用できます。
調整可能なリトリーブ速度や沈む速度をコントロールすることで、特定の水深に合わせて使用できます。
バイブレーションの大きな特長「ラトル音」
バイブレーションと言えばジャラジャラ・ガラガラ音が鳴る“ラトル音”が大きな特長です。
この色々な音によるブラックバスに対するアピール力はとても効果的です。
バイブレーションルアー音の特長
①ジャラジャラ鳴るルアー
②ガラガラ鳴るルアー。
③ゴトゴト鳴るルアー
④無音のルアー
色々とありますので、使い分けが必要です。
使い分けとは水深はもとより、ジャラジャラで反応が無い場合でも、ガラガラなら釣れたというケースは多々あります。理想は数多くバイブレーションルアーを揃えるということですね。
このバイブレーションルアーのラトル音誕生の秘話については最後の章「元祖バイブレーションルアーとは」でご紹介します。
それでは次にバイブレーションルアーの使い方と時期についてご紹介します。
バイブレーションルアーの使い方と時期は?
どの様なルアーにも必ずバスを釣り上げる為の ”フック”があります。
しかしこのフックは予期せぬ時に、フィールドにある色々な物に引っ掛かる場合があります。
しかしバイブレーションルアーは、特にウィードに引っかかった場合、実はピンチのように見えてチャンスとなります。一体どういうことでしょうか?
そしてバイブレーションルアーを使用する季節はいつ頃がいいのでしょうか?
気になるところです。
バイブレーションの具体的な使い方
バイブレーションルアーにはむき出しになったトレブルフック(3つに分かれた針が一体化している釣針)があります。
ウィードエリアならすぐにスタック(根がかり)しそうですが、引っかかってもロッド(竿)をあおったり(上に動かす)するとウィードが切れ、フォール(下に落ちる)後、スピードを上げて巻く。
その動き自体がブラックバスにアピールすることになります。
この動きが ”ピンチをチャンスに変える” ことになります。
つまりこういうことです。
「巻く➡ストップ(引っ掛かる)➡ロッドをあおる(はずす)➡フォール(落ちる)➡巻く」
そして特にボトム叩き(底)に力を発揮します。
水深2m程度のハードボトム(硬い湖・野池の底等)にルアーをゴツゴツと当てながらリトリーブ(巻く)すると釣果が期待されます。
バイブレーションルアーの使用時期
バイブレーションルアーの使用時期ですが、使いどころの順番として「秋・春・冬・夏」です。
時期は晩秋から春にかけて効果的。晩秋は水温16度以下、春はスポーニング後(産卵後)に狙うと特に釣果が期待できます。(夏は使用しないという訳はありません)
場所については、晩秋でウィード(水草)が無い、1m~2m程度の「泥底」なども狙い目。
水温が下がり始めるとビックバスが集まるタイミングがあるそうです。
泥底の場合は高速で巻くというより、底にタッチする感覚で普通のスピードで巻くとアピール度が高くなります。
バイブレーションルアーは主に秋・春が釣果を期待できるようです。
ではバイブレーションルアーのカラーとサイズはどの様な物があるのでしょうか。
バイブレーションルアーのカラーとサイズは?
この魅力的なバイブレーションルアー。
どんなカラーとサイズがあるのでしょうか?
バイブレーションルアー「カラー」
プロ曰く、シーズンを問わず金色系が良し。
秋は金色系やパールホワイト等の淡いカラーがお勧め。
真冬や春は赤系。ただ、できれば1色ではなく数色あって、
ローテーションできればいいと思います。
カラーは様々あります。ご紹介した金色から、青色・赤色・黄色・銀色・単色ではなくグラデーションカラー等。結構ありますので、お好きなカラーを選んでください。
バイブレーションルアー「サイズ」
バイブレーションルアーにはサイズは各社ありますが、一般的なバイブレーションルアーのサイズは次のように分類されます。
- 小型(1/4オンスまで)
- 中型(1/4オンスから1/2オンス)
- 大型(1/2オンス以上)
それぞれに特長がありますので、見ていきましょう。
小型(1/4オンスまで)
小型(1/4オンスまで)
小型のバイブレーションルアーは一般的に小型から中型の魚種に対して使用されます。
例えば、クランクベイトやシャッドの形状の小型バイブレーションルアーは、ワカサギ、青魚、小型バスなどに対して効果的です。
中型(1/4オンスから1/2オンス)
中型(1/4オンスから1/2オンス)
中型のバイブレーションルアーは、バスなどの中型魚に対して効果的です。
これらは一般的に多くの釣り人に使用されます。
大型(1/2オンス以上)
大型(1/2オンス以上)
大型のバイブレーションルアーは、大型の魚種に対して使用されます。例を挙げると大型のバス・シーバスなどが含まれます。
大型のバイブレーションルアーは、水中でより大きな振動を発生させ、より大型の魚を引き寄せるのに効果的です。
バイブレーションルアーのサイズは一般的にオンス(ounces)単位で表され、釣り状況に合わせて選択されます。
また、特定のブランドやモデルによってもサイズに違いがあるため、釣り人はターゲット魚や状況に最適なサイズを選ぶことが重要です。
全長60㎜程度で2分の1オンス程度(14g)がアベレージサイズと言われています。
このサイズを基準にして各フィールドでサイズを使い分ければいいと思います。
ただ、大型サイズのバイブレーションルアーをキャストしていて、比較的小さなバスがヒットしたり、小さなルアーで大きなバスが来たりということもあります。
基本的には大きなバズを狙う場合は大きなルアーというのは基本ですね。
それではお勧めのバイブレーションをご紹介しましょう。
バイブレーションルアーおすすめ3選
本当に難しいのですが、この場合おすすめというより、私が使用しているバイブレーションルアーをご紹介させて頂きます。(今はロスト中です)
ジャッカルのTNシリーズ
1つ目は:ジャッカルのTNシリーズです。
バイブレーションルアーの効果的な使い方の一つにボトム(底)に当ててバスを釣る手法があります。ボトム(底)に当てるということは気になるのが「根がかり」ですね。
ご紹介するジャッカルのTNシリーズはアウトメタル採用で根がかりしにくいバイブレーションです。(根がかりしないということではありません)
ダイワのTDバイブレーション
2つ目はダイワのTDバイブレーションです。
このルアーはバスルアー史上不朽の名作と言われています。
速い話が歴史のあるバイブレーションルアーです。
定番のTDバイブレーションの他、高い戦闘能力を搭載し、トーナメントプロが勝つために求めたバイブレーションT.D.バイブレーションスティーズカスタム-もあります。
1つは持っておきたいルアーの一つです。
レイドジャパンのレベルバイブ
3つ目はレイドジャパンのレベルバイブ
バイブレーションによくありがちな根掛かりとゴミの付着を徹底的に低減したレイドジャパンのレベルバイブ。カラーバリエーションも15種類と豊富です。
こちらも有名なバイブレーションルアーです。
私がバイブレーションルアーで初めて釣った時のことです。ルアーはジャッカルのTNシリーズです。一応バスがいそうなところにキャストをしていました。多分5投目位でしょう、ガツンと当たり、グイっと引く感触が…。心の中では「釣れないだろうな」という思いだったので、正直”びっくりした”のが本音です。言いたいことは「気持ちいい!」この一言です。
バイブレーションルアーをご紹介してきましたが、スピナーベイトで釣りたい方には次の記事を参考にして下さい。スピナーベイトもいいですよ。
元祖バイブレーションルアーとは
1950年頃にアメリカで生まれたとされるバイブレーションルアー。元祖と言われるルアーが「コットンコーデル ホットスポット」と言われています。
コットンコーデル社と言えば、クランクベイトの元祖「ビックオー」でも有名です。
このコットンコーデル ホットスポットには次のような話があります。
このルアーがヒットした理由ですが、ルアーの中に鉛のウエイトを入れるのですが、
その時接着剤を使用して固定します。固定する理由はアクション時に音が出ないようにする為です。しかしその接着が剥がれて中の鉛のウエイトが「カタカタ」と鳴ったそうです。
実はこればラトル音の始まりだそうです。この言わば不良品が当時のアメリカのトーナメントで爆発的に釣れて全米ヒットルアーとなったそうです。
そして1968年頃にビルルイスが「ラトルトラップ」を製造販売されたと言われています。
知っていて損はないちょっとした小話でした。
まとめ
「バス釣り必須ルアー! バイブレーションおすすめ3選」ご参考になりましたか?
とりあえず1つは持っておいて損はありません。
バイブレーションルアーでブラックバスをより多く釣り上げるには、ボトム叩き(底)が効果的です。またサイズ・色・音のローテーションも考える必要があります。
こう書くと一体幾つのルアーが必要なのか?と聞きたくなりますね。
正直に言いますとお金に余裕があれば全て揃えればいいと思いますが、私も含めそうでない方は気に入ったものを予算の許す限り購入すればいいと思います。(まずは何かは1つ持っておきましょう)
何故なら、ルアーはバイブレーションだけではないからです。
時々テレビやYouTubeの動画でプロのルアーボックスの中身を見ることがありますが、同じルアーが沢山あるのが伺えます。本当にびっくりします。(内心は”いくらかかっているのかな~”です)
知れば知るほどバス釣りはお金がかかりますね…。
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