スピナーベイトはその人工的な形状から最も釣れる気がしないルアーに見えます。
何をどうすればブラックバスが “食べるもの” と認識するのか不思議です。
しかし実際はその逆で条件が合えば高確率でバスがヒットします。誰しもが認めるルアーの一つです。ちなみにスピナーベイトの形状は「小魚の群れ」を表現しているものだとか・・・。
当時はインターネットもありませんでしたので、情報が少なかったのですが、
それでもスピナーベイトは釣れるという情報だけは知っていました。
バス釣り初心者の方には是非使用して頂きたいルアーの一つです。
この記事ではスピナーベイトの重さの違いと、年間パターンについて知ることができます。
是非ご参考にして下さい。
この記事の内容と得られる情報
■スピナーベイトの重さの違いがわかる
■スピナーベイトの釣れる時期がわかる
スピナーベイト重さの種類は?
スピナーベイトには様々な重さがある。1種類ではありません。
その一般的な種類は1/4oz(7g)・3/8oz(10.5g)・1/2oz(14g)・3/4oz(21g)・1oz(28g) です。
メーカによっては5/8oz(18g)もあります。
釣具屋さんに行ってスピナーベイトの売り場に行くと、メーカーごとに沢山の商品が飾っています。
その風景は圧巻です。
知識が無い状態で買いに行くと必ずと言っていいほど、何を買ったらいいか迷います。
私も初めてのスピナーベイトを購入する際はそうでした。
そして購入したスピナーベイトはメーカーは覚えていませんが「1/2oz(14g)」でした。
普通メーカーを覚えて、重さなど覚えていないはずですが、この「1/2oz 2ぶんの1おんす」が記号に見えて不思議だったので、覚えているのです。
恥ずかしい話ですが、当時はオンスも知らずに購入にしていました。
ただ琵琶湖でバス釣りをしたのですが、一応初めてのスピナーベイトで初めてのフィールドで30cm程度のバスを釣り上げました。やっぱりスピナーベイトは釣れるルアーであると実感した瞬間でした。
スピナーベイトの重さで釣り方が変わる?
先程「スピナーベイトには様々な重さがある」と言いました。
ご紹介したサイズは「1/4oz(7g)・3/8oz(10.5g)・1/2oz(14g)・3/4oz(21g)・1oz(28g)」です。
ではこれらの重さの違いは何のために作られたのでしょうか?
それは一般的に、狙うレンジ(深さ)によって重さを変えるためにあります。
その他には飛距離にも関係あります。正確なキャスト重視なら軽め、遠くに飛ばしたい時は重め。
これが標準的な考え方です。
もちろんプロや上級者から言わせれば「そんな単純なものではない」とおしかりを受けますが、まずは基本を押さえて頂ければ幸いです。
それでは次の項目で詳しくお伝えしましょう。
- 軽量(Lightweight)スピナーベイト
- 中程度の重量(Medium Weight)スピナーベイト
- 重量級(Heavyweight)スピナーベイト
順に見ていきましょう。
軽量(Lightweight)スピナーベイト
一般的に軽量のスピナーベイトは通常、1/8オンス(約3.5グラム)から1/4オンス(約7グラム)程度の重さを持ちます。
軽量のスピナーベイトは水面または水中の浅い層、また魚が浅瀬にいるときや表層で餌を追っているときに使うと効果的です。
静かな水面での釣りや、浅い水域のウィードエリアなどでの釣りに向いています。
中程度の重量(Medium Weight)スピナーベイト
一般的に中程度の重さのスピナーベイトは通常、1/4オンス(約7グラム)から3/8オンス(約10.5グラム)程度の重さを持ちます。(1/4オンスは微妙な立ち位置です)
これらのスピナーベイトは中層や深層の魚をターゲットにするのに適しており、水深の変化が多い場所で使用されることが多いですね。
様々な深さでのキャストに適しており、水中でバリエーションをつけながらアクションを与えることができます。
重量級(Heavyweight)スピナーベイト
一般的に重量級のスピナーベイトは通常、1/2オンスから1オンス以上(約28グラム以上)の重さを持ちます。
これらのスピナーベイトは、深層の魚をターゲットにする場合や、風や強い潮流の条件下での釣りに適しています。
深い水域での釣りや、大きなターゲットの魚種に向けて使用されることが多いです。
スピナーベイトの重さを選ぶ際、釣りの条件、目標魚種、水域の深さ、風の状態などを考慮に入れることが重要です。適切な重さを選ぶことで、効果的な釣りを楽しむことができます。
それでは次にスピナーベイトで釣れる時期と年間パターンについてお伝えしましょう。
スピナーベイト釣れ時期と年間パターン
スピナーベイトは良く釣れるルアーの一つですが、1年中釣れる訳ではありません。
やはり「得手不得手」があります。
そして日本の四季も場所によって早い・遅い等がありますので、プリスポーンやスポーニングをはじめ、明記している釣れ方に多少のズレが生じますのでご了承下さい。
それでは年間パターンについてお伝え致します。
- 年間パターン「1月・2月」
- 年間パターン「3・4・5月」
- 年間パターン「6月」
- 年間パターン「7・8月」
- 年間パターン「9・10月」
- 年間パターン「11・12月」
順に見ていきましょう。
年間パターン「1月・2月」
1・2月:真冬なので、基本厳しく、釣れない場合が多いと言われています。
ただ、釣れるとビックバスの確率が高いので、寒さに強いならチャレンジするのも悪くない
年間パターン「3・4・5月」
プリスポーン(産卵前)の時期。50cm~3m程度のシャローの障害物等に効果あり。
ただ、スポーニング(産卵期)に入ると厳しくなる。
年間パターン「6月」
アフタースポーニングの時期。6月は狙い目です。スポーニングエリアに近い場所なら
スピナーベイトの力が大きく発揮できるでしょう。もちろんシャローも有効です。
年間パターン「7・8月」
夏。水温も上がり、ベイトが特に元気に泳ぎ回る時期。当然バスも元気にベイトを追いかけることになります。この時期はシャローに特定されず、ベイトがいる所がポイントとなります。
様々なウエイトのスピナーベイトを使い分けてバスを狙いましょう。
年間パターン「9・10月」
この時期は秋パターンに入ります。水温が下がり、ベイトフィッシュがシャローに戻ってくるので、シャローを中心にヒット率があがります。雨や台風等で多少水が濁っている時にもその力を発揮します。
年間パターン「11・12月」
晩秋、冬まじか。この時期は水温が下がってくるので、一般的には中型以下のバスが水深の深いところに移動する傾向にあります。逆にシャローにはまだ、中型以上の大型バスが残っている場合が多々あります。
この時期はそのバスを釣る為に、スピナーベイトをゆっくりと引く“スローロール”が効果的です。
(スローロールとはスピナーベイトを一定の速度で引くことにより、本体が浮かんだり沈んだりしない状態。この状態を保つにはスローに引くことが大切)
6月や10月は使い時です。
スピナーベイトのことが色々ご理解できたと思いますが、実際とりあえず1つ購入するならどのスピナーベイトがいいのでしょうか?
迷ったらどのスピナーベイトを使う?
とりあえずスピナーベイトを1つ持つ場合、どの重さを選べばいいのでしょうか?
これは私も同じ意見ですが、プロも3/8oz(10.5g)か1/2oz(14g)がいいとされています。
まず1つ目のスピナーベイトは3/8oz(10.5g)に決めてください。
そしてスピニングリールでスピナーベイトを使用したいなら、1/4oz(7g)やスピニングリール専用のものを装着して下さい。
それではここで、バス釣り初心者が(私もそうでした)よく間違えるスピナーベイトによく似たルアーをご紹介しましょう。
スピナーベイトに似てるけど違う。バズベイト
バス釣りを始めた時によくある勘違いで、代表的なルアーがスピナーベイトとバズベイトです。
ここではバズベイトのご紹介を致します。
バズベイトは、バスフィッシングにおけるポピュラーなルアーの一つで、水面を引いてくることでバスを誘うトップウォータールアーです。以下にバズベイトの特長です。
- アクションと音
- 視覚的アピール
- 簡単な操作性
- シチュエーションに応じた効果
それでは順に見て行きましょう。
アクションと音
- プロペラの効果
バズベイトはプロペラが付いているため、リトリーブ時にプロペラが回転し、水面でバブルや波紋を作り出します。この動きがバスの注意を引きつけ、アグレッシブにアタックさせる効果があります。 - 音と振動
プロペラの回転により、独特の音と振動が発生します。この音と振動はバスの聴覚や側線を刺激し、捕食対象と認識させます。
視覚的アピール
- フラッシング効果
バズベイトのプロペラやブレードは光を反射し、水面でキラキラと輝きます。このフラッシング効果がバスに視覚的にアピールし、興味を引きます。 - カラーバリエーション
バズベイトには様々なカラーやデザインがあり、釣り場や天候、バスの活性に合わせて選ぶことができます。
簡単な操作性
- シンプルな操作
バズベイトは基本的に一定のスピードでリトリーブするだけで効果を発揮します。特別なテクニックを必要とせず、初心者でも扱いやすいルアーです。 - カバー回避能力
バズベイトは水面を引くため、水草や障害物の上を通過する際にも引っかかりにくい特性があります。これにより、障害物の多いエリアでも効果的に使用できます。
シチュエーションに応じた効果
- 早朝や夕方の使用
バスは早朝や夕方に活発に活動するため、これらの時間帯にバズベイトを使用することで高い効果が期待できます。 - 水面が穏やかなとき
風が弱く水面が穏やかなとき、バズベイトの波紋や音が特に目立ちやすくなり、バスを誘う効果が高まります。
以上がバズベイトの特長です。
バズベイトは、その特長を活かしてさまざまな状況で効果的に使用することができるため、多くのバス釣りファンに愛用されています。
最後にまとめますと、バズベイトは水面でアピールするトップウォータールアー。
スピナーベイトはレンジを探り、アピールするオールラウンダールアーです。
早朝の1~2時間はトップウォータールアーで、バズベイトを使用して、その後必要に応じてスピナーベイトを随所に使用するのがいいと思います。
まとめ
スピナーベイトは良く釣れるルアーとして、評価が高いルアーの一つです。
バス釣り初心者の方は1つは持っておきたいですね。
その1つはタンデムウィローの3/8oz(10.5g)がお勧めです。
そして6月、10月が特に狙い目ですので、積極的にスピナーベイトを使いましょう。
慣れてくれば色々なウエイトのスピナーベイトを使ってみましょう!
きっと感動的なヒットが来るはずです。
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