クワガタが弱ってるサインって一体どんな状態なの?そして対処法は! 

エトセトラ

子供に人気のあるクワガタ虫。いや大人にも人気がありますね。
特にオオクワガタの飼育は男のロマンと言っている芸能人もいるほどです。

私も例外なく子供のころからクワガタやカブトが好きで、小学校低学年まではよくお店で買ってもらいました。

その後引っ越しをして、割と山に近いところに住んだので、小学校高学年からは、自分で取りに行ったものです。

当時よく取れたのは「ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタ・コクワガタ・ヒラタクワガタ・カブトムシ」でした。初めて自分で取った時は本当にうれしかったですね。今でも思い出します。

しかし飼育していると、必ず死んでしまうのです。
10匹いても夏の終わりには全ていなくなってしまいます。
(時々メスのクワガタが知らない間に越冬していました)

大人になってクワガタを飼育していると、徐々に弱っていくクワガタがいて、そのクワガタが高い確率で死んでしまうことに気づきました。

この記事では私の経験から「クワガタが弱ってるサイン」とその時の対処方法、飼育環境の見直しを軸に、ご紹介したいと思います。是非参考にして下さい。

この記事の内容と得られる情報
■クワガタが弱っているサインが分かります。
■クワガタが弱っている時に対処する方法が分かります。
■健康なクワガタの状態が分かります。
■飼育環境の大切さが分かります。
■クワガタの購入時の注意点が分かります。

クワガタが弱っている時のサインとその対処法

ミヤマクワガタ

人間なら「痛い」「気分が悪い」「疲れた」と口で言うことができ、病院で直すことができますが、
飼育しているクワガタはそうはいきませんね。飼い主がキッチリ見てあげる必要があります。

特にクワガタを飼っていると、夏の終わりには「死」に直面することは少なくありません。
寿命なら仕方ないですが、それ以外なら何とか長生きしてもらいたいものです。

では実際クワガタが弱っている時、サインみたいなものは出てるのでしょうか?
あるならどの様なものでしょうか。

次はクワガタが弱っている時のサインです。

  • 「よくひっくり返っている」
  • 「あまり動かなくなる」
  • 「とにかく動き回る」
  • 「フ節がとれている」
  • 「クワガタにダニが付いている」
  • 「あまり餌を食べなくなったり、口の部分となる「口唇(こうじゅく)オレンジの部分」が出たままになる」

具体的に見ていきましょう。

クワガタが弱ってるサイン「よくひっくり返っている」

コクワガタ

ケースの端を歩き、角に差し掛かると2本脚で立って、両前足をバタバタして上に登ろうする。
その後、登れないのでひっくり返っている。

ただ、ひっくり返っている時の足の状態「バタバタ」している速度が速い場合は多くの場合問題ないと判断してもいいと思いますが、ゆっくりと動いている場合は余り良くないと思います。

できるだけケース内でひっくり返らない状況をつくってあげましょう。

よくひっくり返っている場合の対処法
考え方として、まずクワガタがひっくり帰らない状況をつくることが大切です。     まずはケースの中のメインの「止まり木」を確認して下さい。もし入れてない場合は必ず入れて下さい。

また、入れていても飼育用マットのスペースに対して止まり木が小さくては、クワガタが転んでいる場合、起き上がる為に捕まるところがありません。

そのまま数時間放置していると、かなりのダメージになります。
私の場合、メインの止まり木以外のスペースが空いている場合は、
小さな木を入れてクワガタが捕まるところを作ります。


野生のクワガタが生活している場所を思い出して下さい。
樹木がありその下は土です。土の上は枯れ葉や木の枝で敷き詰められています。

この状況は自然界でクワガタがひっくり返ってもすぐに立ち上がることを示します。

見ている時にひっくり返っていれば、起き上がる助けができますが、いない時にひっくり返ると致命傷になる可能性があるので、対処しています。

自然界では樹木の下は枯れ葉等で敷き詰められています。当然ひっくり返ってもすぐに起き上がることができます。

クワガタが弱ってるサイン「あまり動かなくなる」

土に潜る頻度が減り、土の上にいる時間が長くなる。
地上にいるが、止まり木の上にはいない。

あまり動かなくなる場合の対処法
次にあまり動かなくなる場合ですが、一応昆虫ゼリーを吸わせます。
イメージとしてメスはあまり動かず、マットに潜っている時間が長いと思います。

特にオスが動かなくなる場合は寿命が近づいている可能性が高いので、
経験上2:8で「吸ってくれる:吸ってくれない」でした。仕方ないですね。

でもやるか、やらないかの2択だとやった方がいいですよ。クワガタの為に。

クワガタが弱ってるサイン「とにかく動き回る」

先程の「あまり動かなくなる」とは正反対にとにかくケース内を動き回っている。
正直理由は分かりません。結局この後、動かなくなる状態になってしまいます。

調べてみると、1つ有力な情報が見つかりましたので共有します。
「走光性(そうこうせい)」という性質があります。昆虫など生物が光刺激に反応して移動することだそうです。走光性には光に向かう正の走行性と光から逃げる負の走行性があります。

ちなにみ正の走行性には蛾やクワガタ・カブト等の甲虫類。その他。
負の走行性にはみみず・ゴキブリ等がいるそうです。

ここからは個人的な見解ですが、ケースに入れられているクワガタが、何かしらの理由で光(走行性)に反応し走り回っているのではと推測します。

ただ、経験上全てのクワガタがこの様な状態にはなりません。

とにかく動き回る場合の対処法
私の一時的な対処法ですが、動き回っている時に、黒い布等を掛けて、真っ暗にしたことがあります。薄暗いではなくできるだけ「漆黒(しっこく)」状態ですね。

実際には漆黒にはなっていないとは思いますが、薄暗いより暗いイメージです。
成果は1時間くらいするとその時は止まっていたと思います。

その後の数回は1時間より長い時間していたので、一応止まってましたが、暗いせいかどうかは今だ不明です。

ただ反面、クワガタは夜行性なので、昼に暗くすることが正しいことかどうか、わからないので、数回してやめることにしました。(できない時もあるので)

この対処法は正しい方法かどうかは疑問ですが、試す価値はありそうです。

クワガタが弱ってるサイン「フ節がとれている」

カギづめの上の部分を「フセツ」言います。
この部分はクワガタにとって、木に登ったり、つかまったりする為には必要な部分です。

そのフセツが取れてしまう。(フセツが取れるということは、ツメもとれるということ)
一説によると、寿命が近づいてくると、身体全体が弱って来るらしいのですが、
それに伴なって各部位が弱くなる。そして「フセツ」が取れてしまうという結果になるそうです。

フ節がとれている場合の対処法
フセツがとれる原因は寿命が近づいている可能性が高いですね。
この場合も直接的に対処できることは無いですね。

それでもフセツがとれたクワガタが必死で生きているなら、優先的にそのクワガタを餌場に連れてあげたりしています。これ位でしょうか…。

クワガタの寿命について知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。

クワガタが弱ってるサイン「クワガタにダニが付いている」

クワガタを飼育していると、ダニが寄生する場合があります。
ケース内の土が汚れていたり、元々ダニがついているクワガタを新しくケースに入れたりすると、他のクワガタにダニが寄生してしまいます。

寄生するダニは主に「コナダニ」と「イトダニ」が多いとされています。

寄生しているダニの数が増えたり、腹部に寄生されると、高確率で寄生されたクワガタは弱っていきますので、ダニには注意が不可欠です。

クワガタにダニが付いている場合の対処法
ダニが寄生していたら、出来るだけ早く除去してあげて下さい。
柔らかい歯ブラシやブラシ。または専用のブラシもありますので、活用して下さい。

また飼育にしようしている”昆虫マット”ですが、防ダニ効果のあるマットもありますので、活用することをお勧めします。

クワガタが弱ってるサイン「あまり餌を食べなくなったり、口の部分となる「口唇(こうじゅく)オレンジの部分」が出たままになる」

ゼリーを吸っていない時でも、写真の様にオレンジ部分が出ている

元気な時より、昆虫ゼリーや他の餌の減りが遅くなる。この状態はよく観察してあげる必要があります。どの様な生き物でも食欲が無くなるのは弱っていく条件の様なものなので、注意してください。

ただ、ケースに数匹いる場合はよく食べているクワガタとあまり食べてないクワガタの見分けは、長い間観察していないと分かりません。注意深く観察する必要があります。

またクワガタは樹液を吸う時には口からオレンジ色のものを出して吸います。
その時は長くなり、吸わない時は短くなります。(収納されます)

しかし長年飼育して観察していると、時には出しっぱなしのクワガタがいます。
恐らく餌にあまりありつけてない、状況だと思います。

あまり餌を食べなくなったり、
口の部分となる「口唇(こうじゅく)オレンジの部分」が出たままになる時の対処法

余り昆虫ゼリーや他の与えている餌を食べなくなる・口唇(こうじゅく)オレンジの部分が出たままの場合はとにかく昆虫ゼリーを与えてください。

新しく入れるだけではなく、入れてからクワガタ自体を持って、口を昆虫ゼリーに付けて下さい。(付けると言っても強く押し付けないこと。オレンジ色の部分が餌に付くと、吸ってくれる可能性は大です)

「クワガタが弱っている時のサインとその対処法」について具体的にお伝えしました。では逆に健康なクワガタはどの様な状態なのでしょうか?ご覧ください。

健康なクワガタはどの様な状態

ここまでは「クワガタ弱ってるサイン」について書いてきましたが、逆に健康なクワガタはどの様な状態なのでしょうか。

この状態を知ることで「うちのクワガタはまだまだ元気!」を認識でき安心できますよ。

健康なクワガタは次のような動作をします。

  • 健康なクワガタは止まり木での立ち姿がカッコいい
  • 健康なクワガタは食欲旺盛
  • 健康なクワガタは動きが機敏
  • 健康なクワガタは大アゴで挟む力が強い

順に見ていきましょう。

健康なクワガタは止まり木での立ち姿がカッコいい

ノコギリクワガタ

特にオスは木の上でしっかり仁王立ちしている時間が長いように思います。
動きもキビキビしてます。他のクワガタが止まり木に上って昆虫ゼリーを食べに来たら、排除しようとします。

特にこの傾向はノコギリクワガタ・ミヤマクワガタのオスに見られます。

健康なクワガタは食欲旺盛

オオクワガタ

よく昆虫ゼリーやバナナ等の餌を食べています。長い時間昆虫ゼリーを独占している感じです。
昆虫ゼリーの減りも早いですね。

健康なクワガタは動きが機敏

左:ヒラタクワガタ 右:ノコギリクワガタ

動きも機敏ですね。クワガタの前に指を出して左右に振ると、警戒心から角を指に合わせて左右に振ります。ノコギリクワガタやミヤマクワガタ、コクワガタに見られました。

ヒラタクワガタは余り立ち上がる動作はしないので、その当たりは分かりません。
またマットに潜っている場合が多いので、ヒラタクワガタに関して言えば動作では分かりませんね。

でも頭の部分を軽くチョンチョンとすると、怒って体を起き上げる場合もあります。
これも元気な証拠ですね。

健康なクワガタは大アゴで挟む力が強い

ミヤマクワガタ

挟む力が強いですね。今はしませんが、昔はよく自分からクワガタに挟まれました。
挟まれたのは、ヒラタクワガタ・ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・コクワガタとメスのクワガタです。

一番強かったのはヒラタクワガタでしたね。しばらく外すことができませんでした。
ミヤマクワガタ以外は全て血がでました。

ミヤマクワガタは印象として大あご(角)部分の内側の突起が少し丸まっている印象です。
メスは短いアゴなので地味に痛いです。やめた方がいいですよ。

推奨はしませんが、経験として一度は挟まれてみるのいいかもしれません。愛情です。

活発なクワガタを見ているのは飼い主としては気持ちがいいものです。いつまでも健康な状態でクワガタには長生きしてもらいたいものですが、そのためにはなるべく弱らないようにする方法はあるのでしょうか?

なるべく弱らないようにするためには「飼育環境の見直しが必要」

環境が悪い飼育ケース内

自分の飼育しているクワガタをできるだけ弱らないようにするためには、飼育環境の見直しが必要と思います。経験から次のようにお伝えしますが、自分なりにクワガタの気持ちになって考えてみるのもいいでしょう。

  • 飼育ケースを直射日光に当てないようにする(日陰に置く)
  • 適度な湿気が必要(適度に霧吹きで水をかけて下さい)
  • 1つのケースに沢山のクワガタやカブトを入れないように(特にオス同士の喧嘩がおきますので、傷つきやすくなります)
  • バナナやリンゴ等を与えた場合腐った餌をそのままにしない食べ物が腐ってくると、コバエや他の虫が発生してよくありません

現在の飼育環境に不安を感じている方がいれば、以上の内容を参考にして、見直されてはいかがでしょうか。ただ、飼育環境も悪くないのに、購入してすぐに死んでしまう場合は元から弱っている可能性がありますので、注意してください。

購入する時は気を付けて! 元から弱っている可能性あり

ワクワクしてクワガタをお店で購入した直後だったのに直ぐに死んだ。
理由もわからず、ただ、ただ「何故死んだのだろう」の文字が頭の中に浮かぶだけ…。
こんな経験ありませんか?

私が子供のころクワガタが好きで親に買ってもらいました。
記憶としてひと夏は生きていたと思います。

私が当時購入していたお店は、養殖ではなく、地方から実際に採集したクワガタやカブトを売っていましたので、それぞれの個体が強かったです。

しかし、現在はホームセンター等で売っているクワガタやカブトをみると、販売している状態でも既に死んでいたり、明らかに元気がなさそうなクワガタやカブトがいたりと、その質の悪さに残念な気持ちになります。

クワガタやカブトを購入する時はその様なお店では決して購入してはいけません。
恐らく8割程度は弱っているとみて間違いないでしょう。ご注意を!

まとめ

生き物はしゃべることができません。また何かを伝えることもできません。
その様な生き物に対して、飼育する以上は、相手の気持ちになって面倒をみなければならないと私は思っています。

例えそれが犬・猫ではなく昆虫でも同じです。昆虫は犬や猫と比べ愛情に対して答えてはくれませんが、それは関係ありません。

特にクワガタやカブトを飼育するなら、日頃から体調管理をしてあげる必要があります。
それは「観察」です。


時間になったら昆虫ゼリーを入れるだけでほったらかし状態では可哀そうですね。
子供の内はよくそれをやりがちですが、親がその飼育状況をみたら、注意して教える必要があります。

そうすると、正しい飼い方ができる人間が増え、命の尊さを知ることに繋がります。
是非「クワガタが弱ってるサイン」を出して来たら気付いてあげて下さい。

そして先手、先手で面倒を見てあげて下さい。きっと長生きしますよ。

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