バスフィッシングと言えば派手なルアー操作で魚を誘う「ゲーム性」が醍醐味。
キャストの精度やルアーチェンジの戦略で一匹を絞り出すルアー釣りは、間違いなく面白い。
しかしその常識をそっと裏側からくつがえすのが「餌釣り」です。ミミズやザリガニなど生きたエサが放つ“本物の匂いと動き”は、スレたビッグバスでも思わず口を使わせる強烈な武器。
アプローチはシンプルでも、ポイント選びや仕掛けの工夫次第でルアー以上の爆発力を秘めています。しかもコストは低く、初心者でも短時間で結果が出やすいのが魅力。
この記事では、ルアー派のあなたにも新たな扉を開く「ブラックバス餌釣り」の実力と具体的な戦略を徹底解説。常識をくつがえす驚異の釣果を、ぜひ体感してください。
(バスフィッシングにおいて「エサ釣り」に対して賛否両論はありますが、釣りの一つの手法として捉えて頂ければ幸いです。)
ブラックバス餌釣りの主な魅力

餌釣りは「釣れて当たり前」と思われがちですが、実際はポイント選定・エサの鮮度・タイミングの“間” など、奥深い要素がギッシリ。
ルアーでは得にくい学びや達成感を味わえます。ヒット率だけでなく、バスの生態を肌で感じ取れる“リアルな手応え”こそ最大の魅力です。
下記はブラックバス餌釣りの主な魅力についてまとめてみました。
(※ルアーフッシングの魅力は言うまでもありません)
魅力ポイント | 詳細 |
---|---|
① 圧倒的なヒット率 | 本物の匂い・波動・質感はバスの本能を直撃。とくにスレたフィールドや低水温期でルアーを見切る個体にも効果絶大です。 |
② 入門コストが低い | 高価なプラグや複数のリールを揃える必要がなく、エサ代と汎用タックルだけで始められるため、初心者でも気軽。 |
③ テクニックより“観察力”が武器 | キャスト精度やアクションよりも、ベイトの動き・ストラクチャー・水質を読む力が釣果に直結。自然観察が上達します。 |
④ 季節・時間帯・場所を選ばない万能性 | ミミズ・ザリガニ・小魚・虫などエサを変えるだけで、真冬のディープから真夏のカバー奥まで幅広く対応できます。 |
⑤ バスの生態がクリアに見える | “いつ・どこで・どのエサに反応したか”がダイレクトに分かるため、ルアーフィッシングの戦略立案にも役立つ学びが多い。 |
⑥ 家族・仲間と楽しみやすい | 誰でも短時間で釣果を得やすいので、キャンプやアウトドアと組み合わせたファミリーフィッシングに最適。 |
⑦ ハイブリッド戦略でゲーム性もUP | ルアーで広く探り、反応が薄いときに餌で“仕留める”など、両者を使い分けることで釣り全体の幅が広がります。 |
バスフィッシングと聞けば、華麗なキャストと巧みなルアーワークを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし近年、ベテラン・ビギナー問わず注目を集めているのが「餌釣り」です。
生きたエサが放つリアルな動きと匂いは、プレッシャーの高いフィールドでもスレたバスに強烈にアピール。しかも、アプローチが比較的シンプルなため、短時間で結果を出しやすいのが最大の魅力です。

実は私はもともとブラックバスの餌釣りには否定的でしたが、ある日息子が池原ダムで釣行中、シャッドで偶然釣れたウグイを”泳がせ釣り”で使用したところ、魚の気配がない場所でもキャストすると、底の方からス~ット、ビックバスが現れ、パクっとウグイを捕食しました。その大きさは52cm! 正直びっくりしました。
その後も小ギルを釣り、同じく泳がせ釣りをしたところ、45cmと40cmのバスが釣れました。あきらかに活餌への餌への反応が違うことがわかりました。
その時私はかたくなにルアー釣りをしており、もちろん釣果もありましたが、帰ってから、「遠方に行ったらボウズは嫌だな、ボウズになるくらいならエサ釣りもありかな」と思うようになり、遠方釣行の時は生餌2、ルアー8のハイブリッドに切り替えました。とにかく釣りたいと思っている方には正直いいですよ。
泳がせ釣りの代表的な仕掛け
海釣りでは泳がせ釣りはとてもポピュラーな仕掛けです。よくアジガその代表ですね。
主に青物・スズキ・ヒラメ・マゴチ等をターゲットにします。やはり良く釣れますね。
泳がせ釣りをする場合魚に針を仕掛けるのですが、出来るだけ外れにくい方法があるので、2つご紹介します。
🐟泳がせ釣り仕掛け 鼻掛けの特長

✅ 【1】エサの魚が長く弱りにくい
- 鼻の部分は骨が硬く、針を刺してもダメージが少ないため、生き餌が元気に泳ぎやすくなります。
- 酸素を取り込む口やエラを傷つけにくいため、長時間の使用に向いています。
✅ 【2】自然な泳ぎでターゲットを誘える
- 頭側に針が付いているため、エサが自然に泳ぐ姿勢を保ちやすく、違和感なく捕食させることができます。
- 底を引きずりにくいため、障害物の多いエリアでも使いやすいです。
✅ 【3】フッキングがやや遅れやすい
- 魚が餌を後ろから飲み込む場合、針が口にかかるまで少し時間がかかることがあります。
- そのため、アタリがあってもすぐに合わせず「食い込ませる間」が必要です。
🐟 🐟泳がせ釣り仕掛け 背掛けの特長

✅ 【1】アピール力が高く、活発に泳がせやすい
- 背中に針をかけることで、餌が自由に泳ぎ回りやすくなり、捕食者に対して強いアピールになります。
- 特に広範囲にアプローチしたいときに効果的。
✅ 【2】自然な泳ぎ姿勢を保てる
- 餌が「水平姿勢」で泳ぐため、捕食者にとって違和感のない動きになります。
- 水中での視認性やリアルな動きが強みです。
✅ 【3】合わせが早く効きやすい
- 背中に針があることで、魚が頭から捕食する場合は針がかかりやすく、即合わせにも対応しやすいです。
⚠️ 【注意点】餌が弱りやすい
- 背掛けは筋肉の多い部分に針を刺すため、餌が暴れて体力を消耗しやすく、長時間の使用には向かないこともあります。
- 深く刺しすぎると脊髄を傷つけてしまい、すぐに弱ることがあります。
ブラックバス餌釣りとルアー釣りとの差はここ!

ルアーは“疑似餌”でいかにバスを騙すかというゲーム性が核ですが、餌釣りは“本物”のエサを使うことでバイトを引き出す点が決定的に異なります。
ルアーではタックルバランスやアクションがシビアに求められる一方、餌釣りはポイント選びとエサの鮮度が釣果を左右します。つまり、アングラーの技量による差が出にくく、魚の活性が低い状況でも安定したヒットが期待できるのです。
イメージですが、海に釣り初心者が釣り船に乗って沖に出て、船長さんが連れて行ってくれたポイントで、エサ釣りをしたら、初めて釣りをしたのに、60cm越えの鯛を釣り上げる様な感じですね。
釣果倍増を実現するエサ選び

ブラックバスの餌釣りで結果を伸ばす最短ルートは、フィールド条件に合わせた“エサの最適化”です。ここでは定番となる生き餌の特長を押さえたうえで、季節・水温に応じた使い分け、さらには活き餌と死に餌の選択基準までを順に解説します。
定番エサ図鑑(ミミズ・ザリガニ・ウグイ・アカムシほか)
ブラックバス餌釣りで活躍する”エサ”はどの様なものがあるのでしょうか?
こちらでは代表的ブラックバス餌釣りの”エサ”についてご紹介します。
- ミミズ
汎用性は抜群。匂いと動きが強烈で、小バスからランカーまで幅広く口を使わせます。ノーシンカーやフロートリグ(浮き釣り)と相性が良く、浅場のカバー撃ちでも威力を発揮。
あえて欠点を言うなら、ミミズなので他の魚種も釣れてしまう点にあります。 - ザリガニ(テナガエビ含む)
甲殻系ベイトを多く捕食するフィールドで鉄板。ハサミを取り除いてフックに背掛けすると、逃げるような動きがバイトを誘発。夏〜初秋のウィード帯やリップラップで実績大。
※リップラップ:河川・湖・海岸の護岸を保護するために 大小の岩石やブロックを敷き詰めた法面(のりめん) - ウグイ・コバス・ブーギル・小魚
冷水期やクリアウォーターで強い選択肢。バスの回遊ルートに合わせたドリフトで、スレたビッグバスが思わず追尾してくることも。フロロ5〜6lbでライトなミノーイング感覚。
ウグイについては少し大きめならベイトタックルを使用。ただ糸が太いと、魚が早めに弱る傾向がありますので、注意が必要です。
魚を泳がすと知らないうちにビックバスが後ろに追尾してくるので、よく見ていて下さい。ご存じでしょうが、ウグイは釣具屋で購入できます。コバス・ブルーギルは現地調達です。 - アカムシ(赤虫)
小粒ながら匂いが濃く、真冬やターンオーバーで活性が落ちた状況を打開する切り札。マスバリで数本房掛けにし、ステイ気味に見せると深い喰い込みが得られます。
ちなみに赤虫はユスリカの幼虫ですので、ミミズとは異なります。ユスリカは蚊とよくにていますが、人を刺したりしません。 - その他:バッタ・カエル・イモムシ類
雨上がりの水面が賑やかな日はトップ狙いの虫系が効果的。虫パターンを学んだフィールドでは予想以上のビッグワンが飛び出すことがあります。
ご紹介したエサは代表的なものですので、この他にも付けてみたら釣れたなんてこともありますので、持参した生餌が切れたらそのフィールドで探してみてはいかがでしょうか。
季節&水温別ベストマッチング早見表

生餌は「何でも・いつでもいい」と考えるのは少し大胆な発想ですね。それで釣果が出る場合もありますが、少し戦略を練ってエサについて考えてみるのもいいかもしれません。
下記は季節と水温別に生餌をご紹介します。
- 春(12〜17℃)
スポーニング前後で栄養を求めるビックバスが浅瀬に集合。ミミズやザリガニでボトムをゆっくり攻めると高確率でヒットします。 - 初夏(18〜24℃)
ベイトフィッシュが活発化。ウグイ・ワカサギや小ギルを使ったスイミングベイトライクなリグが有効。 - 真夏(25℃以上)
日中はバスがカバー奥へ停滞。大型ザリガニをシェードに送り込み、夕方は虫系でトップを誘うのが定石。 - 秋(15〜20℃)
荒食いシーズン。ミミズ+フロートリグで広範囲を探り、回遊バスには小魚系でリアクションバイトを狙う。 - 冬(5〜10℃)
活性ダウン時はアカムシの一点ステイが救世主。ディープ隣接のブレイクで静かに待つと低水温でも拾えます。
ちなみに泳がせ釣りは私の視点から見るとオールシーズン可能と言えるかもしれません。冬は基本釣りはしないのですが、たまたま琵琶湖に釣りに行った時に泳がせつりで55cmのバスを釣り上げた実績があります。
活き餌 vs. 死に餌:使い分けの決め手
エサ釣りと言ってもそのエサは活き餌なのか、死に餌なのか?どちらがいいのか?
活き餌は“動き”と“波動”で本能を刺激し、食い気が立ちづらい状況でもスイッチを入れやすいのが最大の利点。一方で管理が難しく、高水温や長時間釣行では弱りやすいデメリットがあります。
対して死に餌は保存性が高く、キャスト時のエサ飛びを気にせず遠投できるためビッグレイクや風の強い日にも重宝します。
選択のポイントは「活性」と「手返し」(手返し:餌の交換が素早くできる)バスの活性が読みづらい朝イチや寒冷期は活き餌、回遊待ちでロッドをあまり動かさないスタイルや荒天時は死に餌orフレッシュフローズンが効率的。
両方携行し、状況に応じてスイッチする柔軟さが釣果倍増への近道です。
ブラックバスの餌釣り。タックル&仕掛け完全ガイド
ブラックバスの餌釣りではタックル選びや仕掛けもルアー釣り同様、重要な要素となります。
ただ、楽しむための釣りなので、あまり深く考えなくても大丈夫ですので参考程度にして下さい。
ロッド・リールの選び方:強さと操作性のバランス
ブラックバスの餌釣りでは、活餌ならエサを傷めずにポイントへ送り込み、バイト後は確実に主導権を取れるタックルが理想です。
ロッドは 6.0〜6.6フィートのミディアムライト〜ミディアムパワー が基準。柔らかめのティップで食い込みを助けつつ、バットにはウィードやカバーから魚を引きはがす腰の強さが必要です。
リールは 2500番前後のスピニング が汎用的ですが、ヘビーカバー狙いでは 小型ベイトキャスティング に 12〜16lb フロロカーボンを組み合わせると効果的です。
いずれの場合も、ドラグ性能が滑らかで糸切れを防げるモデルを選ぶことが釣果アップの鍵です。
ブラックバス餌釣りの仕掛けノーシンカー/フロートリグ/ヘビキャロ
- ノーシンカー
ミミズやアカムシを「自然落下」で演出する王道リグ。2〜4lb ラインでスローにフォールさせると、警戒心の強いバスも口を使いやすい。浅場やサイトフィッシング向け。 - フロートリグ
軽量のフロート(発泡ウキ)を 50〜70 cm 上流に装着し、活き餌を中層に漂わせる仕掛け。流れがある河川や足元まで傾斜のある野池で、ドリフトに乗せてバスの視界へ届けます。
※ドリフト:ルアーをキャストした後、ラインを張らず緩めずの状態にして、水流(または風による水の動き)に身を任せてルアーを流すこと - ヘビキャロ(ヘビーキャロライナリグ)
10〜14g シンカー+60 cm 前後のリーダーでザリガニや小魚系を遠投。ボトムをノックしながらワイドエリアを探れるため、ビッグレイクやウィードアウトサイドで抜群のサーチ力を発揮します。感度を確保するため、感度の高いフロロライン+高比重タングステンシンカーがベストマッチ。
お伝えした内容は一般的な仕掛けです。バスフィッシングの経験があるなら、自分で考えて自由にブラックバス餌釣りを楽しんでください。
フィールド別攻略法
バスフィッシングにおいてフィールドは重要な要素です。また、フィールドごとに気を付ける点等もありますので、参考にして下さい。
野池:プレッシャー対策とステルスアプローチ

規模が小さく釣り人の出入りが多い野池では、バスが警戒心を強めていることがほとんどです。まずは岸際の足音や影を落とさない“ステルス”を徹底し、静かにするということですね。
キャストはロッドの先を水面スレスレに保つサイドスローで音を殺しましょう。
活きミミズやザリガニをノーシンカーでカバーの奥へ“送り込む”ことが効果的ですが、ラインは透明度に合わせて 4~6lb のフロロを選び、スレたバスに違和感を与えないのがコツ。
足元の水深変化や倒木の影など“シェード+ストラクチャー”の合わさる場所を丁寧に撃てば、プレッシャー下でも良型を引き出せます。
リザーバー:水深&ストラクチャー攻略

リザーバー(貯水池)は立木、岩盤、ブレイクラインなど変化が豊富で、水位変動によってバスのポジションが大きく動きます。
基本は 水深3~6 m のミドルレンジ にザリガニやウグイ(小魚)を送り、バスが付きやすい張り出しや岩盤のえぐれを狙うプラン。
ボトム感度の高いヘビキャロを軸に、日中は岬周りの立木群をタイトに攻め、夕方マズメ時にはシャローへ差す個体をフロートリグで迎え撃つ。
当然ながらルアー釣りにも効きますので、ルアーで反応がなければ、ザリガニやウグイ(小魚)を投入してみるのも面白いですね。
ビックリする釣果が得られるかもしれません。
リバー:流れを味方に付けるドリフト術

河川では流速と流れの筋がバスの活性を決める重要要素。基本は“アップクロス(上流側から斜め下流へ)”にキャストし、活き餌を ナチュラルドリフト させて流れに乗せると違和感なく口を使わせられます。こちらでは川の流れに関した主なバスポイントをご紹介します。
ワンドやインレット/アウトレット
川が大きく湾曲して流れが緩やかになる「ワンド(入り江)」や、支流が流れ込む「インレット(流れ込み)」、水が流れ出る「アウトレット」は、ベイトフィッシュが集まりやすく、バスの隠れ家となるため一級ポイントです。
深みのあるよどみ(プール)
川に行くと時々”水たまり”「プール」にみたいなところを見たことがありませんか?
流れが緩やかで水深がある場所は、バスが休んだり、回遊してくるベイトフィッシュを捕食したりする場所になりますのでこちらも良いポイントです。
本流筋の脇にある反転流・よどみ
本流の強い流れの脇にできる渦(反転流)や、流れが当たらず緩やかになる場所は、バスが流れを避けて定位し、流れてくる餌を捕食するのに適しています。
上記の各ポイントにノーシンカーでピンポイントに落とし込み、短時間でこまめに移動、キャストして反応がなければまた、移動するのが効率的ですね。
ビッグレイク:バスが潜むポイント

琵琶湖をはじめとする大規模湖では、バスが広大なエリアを回遊するため“魚の通り道”を把握できるかが勝負所です。しかし行き慣れている場所ならいいのですが、そうでない場所は中々ポイント絞りは難しいものです。こちらでは基本的な見て分かりやすいビックレイクのポイントをご紹介します。
ストラクチャー(人工物、自然物)
バスは隠れ家や待ち伏せ場所を好むため、様々なストラクチャーに付きます。
- 漁礁(ぎょしょう): 人工的に沈められた魚礁は、ベイトフィッシュが集まりやすく、バスも付きやすい絶好のポイントです。
- 橋脚: 湖を横断する橋の橋脚周りは、流れのヨレやベイトフィッシュが集まりやすく、バスが付きやすいポイントです。
- ロックエリア/ゴロタ石: 岸際や湖底に岩や石が点在している場所は、バスが身を隠したり、エビや小魚を捕食したりする場所となります。
- 桟橋やボートドック: 人工的な構造物である桟橋やボートドックの下は、日陰になりやすく、バスの隠れ家やフィーディングスポットとなります。特に日中の日差しが強い時や、プレッシャーが高い時に狙い目です。
ウィード(水草)エリア
ビッグレイクでは、ウィード(水中の水草)の存在がバスフィッシングにおいて非常に重要です。
- ウィードエッジ: ウィードが生えているエリアと生えていないエリアの境目(エッジ)は、バスが身を隠したり、ベイトフィッシュを待ち伏せたりする一級ポイントです。ウィードの中から飛び出して捕食したり、エッジ沿いを回遊したりします。
- ウィードパッチ/ポケット: ウィードが密集している中に、部分的にウィードがない「穴」や「ポケット」がある場合、そこにバスが潜んでいることが多いです。
その他のポイント:流れ込みや流入河川(インレット)・倒れぎ付近

- インレット(流れ込み): 湖に流れ込む河川や水路の合流点は、新鮮な水や酸素、そしてベイトフィッシュを供給するため、バスが集まりやすいです。特に雨の後などは、その効果が高まります。
- 倒れぎ付近
岸から湖に木が倒れている場所は絶好のポイントです。必ずと言っていいほど多くの魚がいます。
もちろんそこにはビックバスが倒れ木の底の方に潜んでいます。
おかっぱりから狙うのは難しい場合が多いですが、ボート釣りなら絶好の場所と言えるでしょう。
これら各フィールドでポイントで“バスが居着く要素”と“餌を届ける手段”をリンクさせれば、狙いは格段に絞り込みやすくなります。どの場所でもまずはフィールド観察からスタートし、状況に応じたリグとエサで“イメージ通りの一本”を手にしてください。
実践テクニック:食わせの“間”を演出
バスを生餌で釣る場合、エサを認識させる為に少し待ったり、ワンテンポ遅らせてフッキングしたり、「間」が重要になってきます。逆にこの「間」をつくることで釣果に結び付きますのでとても重要です。
ステイ&スローリトリーブで喰わせる

バスはエサを視認してから捕食を決断するまでに、わずかな“間”を必要とします。そこでまず有効なのが 「ステイ→超スローリトリーブ」 の組み合わせ。
ピンスポットへ静かにエサを落とし込んだら、10〜20 秒は一切動かさずに存在を悟らせます。その後、リール1回転に3〜4秒かけるイメージでごくゆっくり引き始めると、“逃げられる前に食わねば”という本能が刺激され、深い喰い込みに繋がります。
ノーシンカーや軽めのフロートリグなど、フォールスピードを抑えられる仕掛けがベストです。
カバー奥へ送り込むピンポイント戦略
倒木の陰やウィードポケットのさらに奥。ルアーでは届かないシェードこそ餌釣りの独壇場。攻略のコツは “送り込み”。竿先をカバーの真上まで寄せてラインテンションを抜き、エサを自然落下させながら隙間を縫って奥へ滑り込ませます。
到達後はラインをわずかに弛ませ、バスに違和感を与えないよう静止。バイトが出た瞬間はロッドを縦に立てて一気に引き剥がし、カバー外で主導権を取ります。根ズレ防止に太めのフロロラインやPE+リーダーは必須です。
食い渋り時のフォローアップメソッド
水温低下やプレッシャー増大でバスが警戒モードに入ると、通常の誘いでは“見切り”が頻発します。そんな時は 「最小限の動き+タイミングのズラし」 が鍵。
ワンテンポ遅らせる“間”の魔法
- 静止時間を長く取る
キャスト後は最低30 秒ステイし、周囲のベイトに溶け込ませます。 - ほんの僅かな微振動を追加
指先でラインを軽く弾き、エサがかすかに動く程度の波動を与えて存在感を再提示。 - アタリ後に“ひと呼吸”置く
食い込みを感じても即合わせは封印。0.5〜1秒だけロッドを寝かせたままテンションを保ち、バスがより深くくわえるのを待ってからスイープフッキング。(スイープフッキング:横方向へのフッキング)
この“間”を意識したフォローアップは、クリアウォーターや真冬の低活性期など、バスが慎重になる状況で特に効果絶大。動かし過ぎず、しかし確かに“生きている”ことを伝える絶妙なタイムラグが、最後の一匹を引き出す切り札になります。

泳がせ釣りではバスが魚を捕食したと感じてから、一旦糸を張り、そこからグ~っと引っ張る感じがしたら、10秒くらいそのままにしてフッキングを試みます。
当たりを感じて直ぐにフッキングするとバレる確率が大ですので、注意して下さい。
まとめ:常識をくつがえす未来のバスフィッシング
ルアーで磨いたテクニックとゲーム性は、バスフィッシングの大きな魅力です。しかし餌釣りを取り入れると、これまで見えなかった行動パターンが鮮明になります。
スレタランカーが口を使う瞬間、低活性でもベイトを意識するタイミング。“本物の匂いと波動”でしか得られない生の反応が、フィールドリーディングの精度を一段引き上げてくれるのです。
言い換えればあなたのバスフィッシングの本能を敏感にしてくれるのです。
餌釣りは単にヒット率を高める手段に留まらず、バスの生態を深く理解するためのリアルタイムなセンサーでもあります。
この記事で紹介したタックル・エサ選び・時間帯別攻略法を試せば、たとえコンディションが厳しくても“あと一本”を絞り出す引き出しが増えるはずです。
またルアーと餌釣りをシームレスに切り替えるハイブリッド戦略は、楽しい釣りを好む方には最適と考えています。
「バスフィッシングはルアーで釣るもの」という固定観念を外し、一歩踏み出してみる。それがあなた自身のバスフィッシングを次のステージへ押し上げる最短ルートです。
さあ、常識をくつがえす未来の釣りへ。次の週末、新しいリグとエサを携えてフィールドに立ってみてください。ボート釣りなら「泳がせ釣り」がお勧めですね。
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